城田実さんコラム第5回「優しいインドネシア語」(メルマガvol.9より転載) インドネシア語は難しいか、それともやさしいか。インドネシア語と数十年も取り組んできた先輩がいまだに、完璧だと自信が持てるインネシア語を書くのに苦労していると述懐するのを聞いたりすると、その難しさを想像してため息が出る。 インドネシアのように歴史ある文化の中で育った言語であれば、その言語もきっと微妙で奥行きのある発展を遂げているのだろうと私も思う。しかし、少なくとも初心者にはこれほど入りやすい言葉はないだろうというのが私の率直な感想だ。おそらくインドネシアに赴任してインドネシア語を勉強したことのある人の多くは同じような印象を持っているのではないだろうか。 今はマンションやアパートメントに住む人が圧...24Apr2017城田 実「インドネシア生々流転」
(ニュースアーカイブ) 施行前生まれの子ども、取得で日本国籍喪失も。新国籍法が細則決まり手続き開始。 (2007年03月03日) 外国人男性と結婚するインドネシア人女性への差別撤廃を目指し、昨年八月に施行された新国籍法の細則が決まり、実際の申請手続きが開始された。二十一歳までの二重国籍が認められるようになったが、施行前に生まれた日本人男性とインドネシア人女性の子どもがインドネシア国籍を取得した場合、日本の国籍法に基づき、日本国籍は喪失してしまう。在ジャカルタ日本総領事館は「法改正による国籍取得は慎重に」と呼び掛けている。 新国籍法では、オランダ植民地時代の旧法(一九五八年法律第六二号)が全面的に改定された。父系血統主義から両系主義に変わったことで、父親が外国人でも二十一歳までの二重国籍を認め、子どもが国籍を選択する自由を保証した。 このため、こ...14Apr2017IMMGRATION
城田実さんコラム第4回 「友好の指定席」(メルマガvol.7より転載) 「様変わりだね~、見る影もない」。1970年代の終わりころにジャカルタで一緒だった日本人の友人が、十数年後に現地を再訪し、変貌した街並みを見て、そうもらした。その一言がなぜか頭に残っている。 その友人がジャカルタにいた頃は、独立広場から南北に伸びる幹線通り沿いでもベチャという人力車が走り回っていた。今のヌサンタラ・ビルディングの最上階からはジャカルタの街がさえぎるものなく一望でき、遠く北にあるスンダ・クラパの港まで見渡せるほどだった。 ときは「国家開発の父」と諸外国からも賞賛されたスハルト大統領の全盛期だった。経済の成長は目覚ましく、その後の十数年で新しいビルやホテルが林立するなどジャカルタの風景は一変して...10Apr2017城田 実「インドネシア生々流転」
(ニュースアーカイブ) 外国人との子どもら対象に永住権付与を検討、法務人権省と国会が審議。(2011年01月15日) 父系血統主義から両系主義に変わり、父親が外国人の子どもでも二十一歳まで二重国籍を認めると改定した新国籍法(二〇〇六年八月施行)を受け、法務人権省と国会は、入管法(一九九二年)の十九年ぶりの改正審議を本格化させている。改正案では、二十一歳で外国籍を選択した場合に永住権を付与することなどを検討。国籍法と同様、グローバル化に対応するとともに、外国人やその子どもが置かれた立場に配慮した法改革を目指している。 インドネシアは長年父系血統主義を採用し、インドネシアで出生した子どもは父親の国籍となったが、二〇〇六年八月に施行された新国籍法では、外国人男性と結婚するインドネシア人女性やその子どもへの差別を撤廃し、留保期間を...03Apr2017IMMGRATION