城田実さんコラム 第14回 「独立記念日に思う」 (メルマガvol.26より転載) 毎年8月17日が近づくと町中が紅白の国旗で飾られ、様々な独立記念の行事で華やいだ雰囲気に包まれる。外国人である我々も少し心が浮き立つ気分になったものだ。今年の記念行事は例年の晴れやかさがさらに明るくなる趣向があったようだ。新聞やテレビが大きく伝えているので周知のことで繰り返しになってしまうが、やはりここでも取り上げておきたい興味深いニュースがある。 毎年8月17日が近づくと町中が紅白の国旗で飾られ、様々な独立記念の行事で華やいだ雰囲気に包まれる。外国人である我々も少し心が浮き立つ気分になったものだ。今年の記念行事は例年の晴れやかさがさらに明るくなる趣向があったようだ。新聞やテレビが大きく伝えているので周知のことで繰り返しになってし...30Sep2017城田 実「インドネシア生々流転」
城田実さんコラム 第15回 「選挙と社会の行方」 (メルマガvol.28より転載) 民主主義は目的地ではなくプロセスそのものであるとよく言われる。国民が理想と考える国のあり方を実現するためのプロセスを民主主義と呼ぶのであれば、それぞれの国の事情や時代状況によって民主主義に様々なバリエーションが生まれるのも理解できる。 インドネシアは独立から72年、スカルノ時代にも、あるべき民主主義について侃侃諤諤(かんかんがくがく)の議論があった。選挙が定期的に行われるようになってからだけでも様々な試行錯誤が行われ、今に至っている。選挙は、民主主義の最も基本的な装置であるから、その時々の世相や政治社会状況が反映されるが、インドネシアの人たちはその選挙に揶揄や不満やらの気持ちを織り込みながら、様々な名前をつけているのが...30Sep2017城田 実「インドネシア生々流転」