池田華子さん「インドネシアの丸かじり」第3回「トウガラシのジャムを丸かじり」 「トウガラシのジャム」を作ってみた。レシピは、『+62』で連載中の「西宮奈央さんのMasak Kira-Kira」から。 チレボンでバティック工房を主宰している賀集由美子さんが「気に入って何回も作った」と言う。パンに塗って職人さんのおやつにしたら好評で、「これは何? チェリー?」と聞かれたと言う。「食感がチェリーに似てるみたい。チェリーなんて高い物、買うわけないのに〜」。 チェリーに似たジャムが作れるのか、と、俄然、やる気になり、「うまく出来たら瓶詰めして、日本へのお土産にできるかも……?」と野望を膨らませ、家の近くのパサールでトウガラシを買って来た。 使うのは、「チャベ・メラ」「チャベ・ブサー...04Apr2018池田 華子「インドネシアの丸かじり」
城田実さんコラム 第27回「 麻薬から見る世相」 (メルマガvol.51より転載) ジョグジャカルタの大学に留学していた頃、ある学生からガンジャ(大麻の一種)をやらないかと誘われたことがある。下宿からキャンパスまでベチャに乗って75ルピアか100ルピアだったころである。幸いなことに何の幻覚作用も感じず、ガンジャ体験はそれきりで終わった。 スマトラのアチェでは地方料理の味付けにガンジャは欠かせないから、麻薬撲滅は住民の反対で進まないだろう、と彼は言っていた。当時でもガンジャは禁止薬物だったし、アチェ分離独立運動のグループによるガンジャ栽培も問題になっていた。今の大統領の母校でもある名門大学のキャンパスで、知り合ったばかりの外国人に気軽にガンジャを勧める態度が、それほどの違和感を与えないという雰囲気自体が...04Apr2018城田 実「インドネシア生々流転」