池田華子さん「インドネシアの丸かじり」第4回「ジャムーを丸かじり」ジャムー(jamu)と言うと、どんより濁った黄土色の液体が「きれいなんだか?」という瓶に詰められて、コップ売りされている情景が目に浮かぶ。色は、さまざまな種類の黄色や赤褐色、または濁った白。手作りジャムー入りの瓶を背負って売り歩くのは、「ヤクルトおばさん」ならぬ「ジャムーおばさん」だ。30Mar2020池田 華子「インドネシアの丸かじり」
池田華子さん「インドネシアの丸かじり」第3回「トウガラシのジャムを丸かじり」 「トウガラシのジャム」を作ってみた。レシピは、『+62』で連載中の「西宮奈央さんのMasak Kira-Kira」から。 チレボンでバティック工房を主宰している賀集由美子さんが「気に入って何回も作った」と言う。パンに塗って職人さんのおやつにしたら好評で、「これは何? チェリー?」と聞かれたと言う。「食感がチェリーに似てるみたい。チェリーなんて高い物、買うわけないのに〜」。 チェリーに似たジャムが作れるのか、と、俄然、やる気になり、「うまく出来たら瓶詰めして、日本へのお土産にできるかも……?」と野望を膨らませ、家の近くのパサールでトウガラシを買って来た。 使うのは、「チャベ・メラ」「チャベ・ブサー...04Apr2018池田 華子「インドネシアの丸かじり」
池田華子さん「インドネシアの丸かじり」第2回「パパイヤはおいしいか?」 フィリピンでマンゴーにハマった。インドネシアではドリアンにハマった。マンゴーにもドリアンにも、ほとんど「恋しちゃった」状態。マンゴーとの初めての出会いや思い出、ドリアンとの長い付き合い、何百字でも語れます。ハマらなかったのは、パパイヤだ。 四角形にカットされたオレンジ色のパパイヤを最初に食べた時、子供のころからの期待(後述)を裏切られたような気がした。ワクワクさせる濃いだいだい色の華やかな見かけに反し、なんだか輪郭のぼんやりした、野菜っぽい味。甘いのか甘くないのか、はっきりしない。定番でライムを搾るのも、確かにサッパリとしておいしくなるのだが、よく考えてみるとなんだか妙な取り合わせだ。 「消化を助ける。体に...03Dec2017池田 華子「インドネシアの丸かじり」
池田華子さん「インドネシアの丸かじり」第1回「チレボンを丸かじり」 チレボンは、景色も料理も、これがインドネシアだなって思うような工夫やスパイスが効いていて面白いんです。 港町ならではの開放感と古き良きジャワらしさがあって、すごく居心地の良い街です。 高速が出来たので、ジャカルタから車で3〜4時間ぐらいで行けます。バティックのお買い物がてら、是非、週末にお出かけください。①「私史上最高」のアヤム・ゴレン 「アヤム・ウンバラン」(Ayam Umbaran)の「umbaran」はジャワ語で「放たれた、リリースされた」という意味。つまり、「放たれた鶏」。チレボンのこの店のアヤム・ゴレンが、「私史上最高」のアヤム・ゴレンである。 長い竹串に、骨の付いたままの肉が刺し...03Dec2017池田 華子「インドネシアの丸かじり」